俺はもう恋はできないと思ってた。







龍からの電話。


イブの死に顔。








イブは小さな子どもを庇って道路に飛び出したらしい。

アイツの顔にはかすり傷しかついてないのに。






“打ち所が悪かったから”






それだけの理由でアイツはこの世からいなくなった。











俺の恋は天に昇って。

これからは生きた脱け殻のような人生を過ごすんだと思ってた。





多分俺がイブ以上に好きになれるヤツはいない。




そう…思っていたから。