――敵わない。







そんなかわいいコト、思ってくれてたの?





俺はグッとアイツを引き寄せて抱きしめる。



「バーカ。
今から親父のトコに行くんだよ?帰りが何時になると思ってんの。」


「あ!!…そっか……。
考えなかった…。」





申し訳なさそうに

俺の腕の中でうなだれるイブ。






かわいい。

やっぱり俺は重症みたい。






たまらなくなって。

道路の真ん中でアイツにキスをすると

アイツは戸惑いながらもそれに答えてくれた。







―好きだよ、イブ。







「バーカ、そんな顔するな。」

「…え…?」

「パーティーは…また明日…だろ?」







そう言うと。

イブはニッコリ笑って頷くと。

ギューッと俺の腰元を抱きしめた。