「じゃー、どんな用なのか言ってみろよ。」



腕組みしながら冷た~い視線をアイツに浴びせると。





「……お祝いの準備…、したいの。」





と、アイツはポツリと呟いた。







「は?」






意味がわからなくて聞き返すと





「だって…、認知って…。慎ちゃんのお父さんが事実上も戸籍上も本当のお父さんになるってコトでしょう??
こんな素敵なコトってないよ!!」




そう言って。

目の前にいる天使は俺の右手をふんわりと両手で包む。







「一番にお祝いしてあげたいの。
慎ちゃんと慎ちゃんのお父さんがが幸せになれたお祝いを。」





そう言って。

イブは俺の右手にチュッと優しくキスをした。