ホントに?

信用してもいいの?イブ。





俺はアイツの体を少し離して。




アイツのピンク色に染まる唇に。

映画のワンシーンのようにゆっくりと

触れるだけのキスをした。






「イブ。俺の好きはこういうことだよ?
俺はイブのコトが好きだから。
もっと触れたいし、もっと深く繋がりたい。」






キスの余韻の残るアイツの顔を見つめながら。






「イブ、引き返すなら今のうちだよ?
お前が俺の手を取るのなら…、俺はもう遠慮はしない。」







イブ。

お前が俺と同じ気持ちなら、もう我慢はしないよ?





決意を込めた強い瞳で見つめると。







目の前にいる天使は俺の頬を両手で持って。

俺の目をまっすぐ見つめながらこう言った。








「うん。わかってる。
私も…慎ちゃんの一番近い人になりたい。」









イブ……。


















その日。


俺たちは、ただの幼なじみからただのオトコとオンナになった。