「今日はありがとう、伊吹ちゃん。また遊ぼうね。」


「あ…、はい!!こちらこそありがとう、晴人くん。」









気にくわない。

なんだか親しそうに目と目で会話するイブと晴人。







ムカつく。

イブは俺のだぞ??









晴人をギッと睨んで。



「行くぞ、イブ。」







ムカついた俺はアイツの左手を強引に奪って。

晴人と反対方向にグイグイと引っ張っていく。







「……えっ……??」








イブは“わからない”という目をしながら、怯えた目をして俺を見つめる。








は~。

バカだね、イブ。
そんな顔、逆効果だよ。





俺はね。

そんな顔してそんな目で見つめられたらとことんまでイジメてやりたくなるんだよ。









勝手にヤキモチ妬いてるのは俺なのに。


この俺をこんな気持ちにさせてるイブが悪いんじゃないかと思ってしまう。










そのままグイグイ引っ張りながらスタスタと歩いていると。

晴人がありえないコトを言い出した。








「伊吹ちゃん!!
日曜日楽しみにしてるね!!!!」