キューーッ。








その時。








俺の心臓が突然痛くなった。










「大好きだよ、慎ちゃん。」










この言葉を聞くと、今度はドクドクと異常なほどの脈拍異常が起こった。










マジか…。

ヤバいな~。

相手はイブだぞ??











どっかの誰かさんやイブみたいに俺は鈍感なヤツじゃない。



このドキドキと息苦しさの理由がなんなのかはわかってる。




俺は恋愛なんてゲームと同じだと思ってるから、自分の感情をどっかの誰かさんみたいにコントロールしようとも思わない。





うーん、困った。

何が困ったって相手がイブってコトが困った。











イブの好きも俺の好きも、きっと意味は同じだと思う。









家族としての“愛”。











ただのスキよりもっと深い愛だと思う。











その相手にときめくって俺ってどうなんだろ。









俺の右手を握りしめながら。

ヒクヒクとなくイブを横目に。








近親相姦にも似た感情を抱いてしまった自分に少しげんなりした。