君を想うと~triangle love~

その日、早坂家の晩飯は…。

ブリ大根だった。









「くそ…。この大根は…」

「うん。俺たちを殴った大根だね、龍。」









俺が中学に上がった時くらいから。

お袋は仕事(女優業)が忙しくて家にいない日々が続いていた。






家政婦を雇うか…、みたいな話にもなったんだけど。









ど~こで聞きつけたんだか、その話を聞いたオバチャンが



「大丈夫よ、カレンちゃん!!←(うちの母親の名前。)

シンちゃんの面倒はあたしが見てあげるから!!!!!」



と、叫んだ日から。






俺はほぼ毎日、早坂家でご飯をご馳走になり。

くつろぎ。

家には風呂入って寝るだけ…って生活が続いている。








ま…。
こんなに俺がひねくれて育ったのには、こんな家庭環境が要因の1つだったのかもね~。












「ホント、慎ちゃんは気が強いね~。
こんなのに挟まれてたら何も言えなくなっちゃうのは当たり前だよね、イブ。」








フンッと鼻を鳴らしながら。

無言でブリ大根をつつく俺を見てオバチャンは笑う。









「何それ。俺たちが悪いの?
ずいぶんな言いぐさだな。」









オバチャンはともかく。
オバチャンの話に相づちしたイブにカチンときた俺が。


た~っぷり嫌味混じりにつぶやくと。








「あ…。ううん…。
慎ちゃんは…何にも悪くないよ。アレも私のためだと思って言ってくれたんでしょ?

……ありがとう。」









と。
お気楽でお幸せなコトを言い出した。