う~ん。

話すと言っても何から話せばいいんだろうな~~。






う~~ん。

とりあえず…。


イブと俺とのことを話す前に少しだけ俺のことを話そうか。










俺、桐谷慎は29年前に私生児としてこの世に誕生した。









父は代々続く政治家の家の長男。
母は売れない若手女優。








2人はお互いに好きあっていたけれど家柄が合わないという理由で2人は結婚することを許されなかったらしい。





そんなこんなで俺は親父には認知はされず。
父のいない子どもとして、母と幼少時代を過ごすことになる。







ま…。
私生児っていうと聞こえは悪いし同情をひく悲し~い生い立ちなんだけど。







幸せなことに親父はちゃんとお袋のことを愛していたし、お袋も親父のコトをちゃんと愛してた。




休みの度に…とはいかなくても、親父は暇を見つけてよく家に来てくれてた。






俺はそんな自分を不幸だと思ったことはないし、可哀想だと思ったこともない。








ま…。

問題があるとすれば普通の家庭環境とは少し違う環境の中で育ってしまったがために


世間との恋愛感が激しくずれてしまい


桐谷慎クンは博愛主義の自由恋愛主義者として育ってしまった……







ってことだけかなあ。