君を想うと~triangle love~

「なにそれ。ケンカ売ってるの??」





なんだか軽~くバカにされたような気がしてキッと睨むと。






「ん~ん。誉め言葉♪」






と、桐谷慎はくったくなく笑う。








「高宮のそういう殺しても死ななさそうな所…、凄い安心する。」






は、はぁ~っ!!!!!!????








桐谷慎の言葉にプチンときた私は。
拳を軽く振り上げて



『アンタねぇっ!!!!!!!』




と反論しそうになって。









思わず口をつぐんだ。










“殺しても死ななさそう”











そう言った桐谷慎の気持ちが………。
痛いほどわかったから。










「なに。反論しないの?」








ニッといじわるな笑顔をむけて首をかしげる桐谷慎を横目に。







私は振り上げた拳をプルプルさせながら必死で抑えて。



グッとこらえたうっぷんを飲み込むかのように、目の前にあったペリエをイッキ飲みする。










「“ムカつく”なんて言えるワケないでしょ。」



「…なんで??」







なんで??


そんなの理由は1つしかない。









「桐谷慎の気持ちがわかるからだよ。」










あなたは強いフリして本当は怖がってる。

あなたは大切な誰かを失うのが怖いんだよね?








最愛の彼女をある日突然失ったあなたは、きっと大切な誰かを失うことがなによりも怖いんだ。





だから…。
私は安心するんでしょ?




“殺しても死ななさそう”で。


ある日突然。
泡のように消えて、目の前からいなくなったりは…絶対にしなさそうで。