あまりの衝撃に一瞬、息をすることすら忘れてしまう。






似てる…、なんてかわいいレベルじゃない。



目の前にいるこの女の子はコピーロボットのように私に生き写しだ。




自分でも怖い。
怖いくらいに似ている。






写真の中には今よりも幼い顔をした桐谷慎と私とそっくりな女の子。











これは……、誰………??









息をすることすら忘れて桐谷慎を見つめていると








「彼女は俺の幼なじみ。
ついでにいうなら…元彼女。」



いとおしそうに彼女の顔を指で撫でながら





「……もう……、この世にはいないけどね。」






桐谷慎は。
そう…力なく呟いた。







「…えっ…???!!!」






桐谷慎の爆弾発言に驚いて。
桐谷慎が包んでくれた右の手のひらを思わずキュッと強く握り返す。





すると桐谷慎はフゥと大きく深呼吸をして。
ゆっくりとこう言った。






「彼女は…もうこの世にはいない。
死んだんだ。
俺が高校3年生の冬に。」



……と。