命に危険を感じた私は言われるがままに生ハムサラダとキッシュをとり勇気を出して口に運ぶ。







うう~っ(涙)








恐怖と戦いながら食べた料理のお味は……???







「んっ?!やだ!!
…おいし~い!!!!!!」








意外や意外!!!
桐谷慎の作った料理はほっぺたが落ちそうなほど美味しかった。







キッシュのとろふわ感と塩加減はまさに最高!!

生ハムサラダもレモンベースのドレッシングが生ハムにはよく合ってさっぱりしてて美味しかった。





どのお料理も本当においしくて。

早朝にも関わらずバクバクガツガツ食べていると。








「よく食うね~、高宮。」







桐谷慎が呆れたように笑う。






「だって美味しいんだもん♪美味しいモノ食べてる時ってしあわせでしょ~?」






オーブンから取り出してくれた熱々のマルゲリータを頬張りながらルンルンで答えると。








「ならよかった。
ストレス解消に作ったんだけど。」


「……えっ???」







なにやら雲行きが怪しくなってきたことに勘づいて視線を泳がせながら動きを止めると。







「当たり前でしょ?
寸止めされて気が狂いそうだったからね、俺♪」








天使のような悪魔な笑顔で。
桐谷慎は殺意たっぷりに微笑んだ。