しゅーちゃんが私をジッと見てる。



あの頃とは違う。
大人になって交わし方も身につけて何でも上手くこなせるようになってるハズなのに。



しゅーちゃんに見つめられるだけであの頃に戻ってしまう。





真っ赤になりそうな自分を必死に抑えて


「いいよ。」



と、呟く。






しゅーちゃんはその言葉を聞くと

「よかった。
ありがとな、伊織。」


春の日だまりみたいに暖かな笑顔を私にくれた。