驚いて振り返ると、しゅーちゃんは私を見て。
一瞬笑ってこう言った。





「明後日…、一緒に沖縄にいこう」







…えっ……?








突然ふられた提案に思わず絶句。




意味がわからずキョトンとしてると、しゅーちゃんは私の手をギュッと握って





「俺…、今度は伊織を諦める気、ないから。」





と、私の頬にキスをした。








しゅ、しゅーちゃん!?







しゅーちゃんの突然の行動に驚いてキスされた頬に手を当てると、彼はにっこりと優しい笑顔で私に微笑む。








ドキン。









脈打つ心臓。

体中の血液が私の顔に集まってるんじゃないかと思うくらいに、顔が熱い。








ヤバい…。

こんな顔、見せられない。

絶対、顔中が真っ赤になってる。









恥ずかしくてフイッとそっぽを向くと。
ポンッと私の肩に手をおいて。

しゅーちゃんがいつもみたいに優しく私に語りかける。






「俺、今度こそ諦める気はない。
あの時みたいな後悔を選ぶくらいなら…。

俺はこれからの苦しみを選んだ方がマシだから。」





そう言って。

しゅーちゃんは私の髪を優しく撫でた。