ギッと強い眼光でしゅーちゃんを睨むと



「お前が伊織ちゃんとヨリを戻すも戻さないも勝手だよ。人の気持ちは移り変わるものだからな。
俺が止める筋合いはねぇ。」



と、吐き捨てるように祐吾さんが呟く。






「だけどな。」






グイッとしゅーちゃんの襟元をつかむと。



「水島は妊娠してんだよ、お前の子どもを。
別れるって簡単に言うけど、お前はどうアイツに責任取る気なんだ!!!!」





グイッ







さらに祐吾さんは自分の方へしゅーちゃんの襟元を引っ張る。







「どーすんの?水島の腹の子。
堕ろさせる気??」


「………。
そんなこと…できるワケねーだろ?生ませる。」


「ふーん。じゃあ伊織ちゃんは愛人にする気なんだ。」






……えっ……??







しゅーちゃんの答えを聞いて。
呆れたように祐吾さんが手を離す。







愛人……??








「時間がかかる…って具体的にどれくらいなんだよ。
1年?それとも10年?」




「それは…、わかんねーよ。
亜美が納得してくれるまで…だよ。」



「へーぇ。その間お前は伊織ちゃんをカゴの中に閉じ込めて、自分のモノにしちゃうわけだ??
愛人…って形で。」



「そんなつもりはねーよ!!
俺は伊織だけが好きなんだ!!!愛人になんかにさせるつもりは全くねぇ!!!!」