君を想うと~triangle love~

伊織の言ってるコトはもっともだ。



俺だって伊織が同じコトしたらおかしいと思う。






記憶がないとはいえ、浮気した事実のある俺。






こんなのわかりたくない。

わかりたくないけど、このド修羅場から早く逃げだしたい。








俺はその気持ちだけでいっぱいで。








「そ…そんなことないよ!!伊織の気のせいだよ!!

ほら、外出て、外出て。」







ひきつる顔で笑顔を浮かべて。

ポンポンと肩を叩いて外に行くように促すと。









「…やっぱり何か隠してる!!!!!!!!」








伊織は俺の元をすり抜けて。







ガチャン







伊織は強引に扉を開けた。




そして

中を見て一瞬にして凍りつく伊織の背中。




扉の向こうには急いで着替えて、情事の後を消そうと動いてた水島。




それに…

床に転がる開けられたコンドームの空袋。







最っ悪だ。









俺は突然キュゥ…と胸がくるしくなって。

上手く呼吸ができなくなった。









そんな重苦しい沈黙の時間がどれくらい続いただろう。





「ち、違うの!!コレは……!!!!!!」






沈黙を破ったのは水島だった。



立ち上がって水島が伊織に訴えようとした時。








伊織はクルッと俺の方を向き直って。








バチーーーン










アパート中に響き渡るんじゃないかと思うくらいの音をたてて。



俺の頬を思いっきりビンタした。