それから3ヶ月。
伊織は高校3年生。
俺は大学1年生になっていた。
俺は家から電車で3時間の県外の大学にスポーツ推薦で入学。
もちろんスポーツ推薦…ってことは強制的に水泳部に入らなければいけないワケで。
朝練して夜練して自宅に帰る…なんてことは出来ないから、大学の近くのアパートに1人暮らし。
初めての一人暮らしは思いのほか楽しくて。
部活の先輩と飲み明かしたり、夜通しダチんちでY談に明け暮れたり。
まだまだケツの青いガキのクセに。
大学に入ってからは、高校生だった自分より、自由で大人になったような気がして。
俺は完全に浮かれてた。
だから…かな。
伊織のコトは大切なのに。
すげーすげー好きなのに。
あんなバカなことしちまったのは。