君を想うと~triangle love~

伊織がみたいと言ってたのは海外ドラマ。




セレブ高校生の日常を描いたラブコメディー。



あっちとくっついたり、こっちとくっついたり。
どーでもいい事件を境に忙しそうにカップルが次々と変わっていく。







正直オレはこーいうのあんま好きなジャンルじゃないんだけど…。





何か事件が起こるたびに“あーっ!”とか“だめ~!!”とか小声でブツブツ言ってる伊織がかわいくて。




画面なんてそっちのけで伊織の百面相をずーっと見てた。






主要カップルがすれ違いの中で別れを決めた所で終わった1本目。







「はぁ~っ…。気になる~!!早く次見よう~!?」








伊織は興奮したまま俺の袖をグイグイ引っ張る。






「アハハハ!!
もー、わかったからそれ以上引っ張んなよ!!」







伊織のオデコにピンッとデコピンして。

俺はDVDを入れ替える。






再生ボタンを押して伊織の隣に戻ってくると。

伊織は俺の肩にパスンと頭を預けてきた。







え、えぇ~!?
伊織さん~?!









「しゅ~ちゃんとこうしてると落ち着く。」







はいっ!?







伊織はこんなとんちんかんなことを言い出した。









「ふふっ。変だよね。
しゅ~ちゃんに片想いしてた時はしゅ~ちゃんの自転車の後ろに乗るだけでドキドキしてたのに…。

今はしゅ~ちゃんに触れてると安心するの。」








俺の気持ちなんてそっちのけで伊織は嬉しそうに話す。








「それって…すごいことだよね??」