君を想うと~triangle love~

「ほら、部屋入って。」




2階の南側にある俺の部屋の扉を開けると




「うわ~。しゅ~ちゃんらしい素敵な部屋だね!!」




と、伊織は大喜び。









俺の部屋は海の写真や巻き貝。
海に関係する品々をいっぱい置いてるんだ。

もちろんベッドカバーやローテーブルなんかもアロハな感じでまとめてる。





なんかよくわかんないんだけど、そーいうのを見てるだけで落ち着くっつーか…なんつーか……。


だから海関係の小物とか見つけるとついついいっぱい買ってしまって集めてるうちに仕上がったこの部屋。





家族には“年中無休の海の家”と呼ばれバカにされる俺の部屋。






だけど……








「この巻き貝、可愛い!!
しゅ~ちゃんのお部屋って海にいるみたいで素敵だね。」










…なーんて言われるとついついニマニマしちゃう俺の顔。










「そう?そう言ってくれると、すげー嬉しい♪」









なんか、こういうのっていいよな。

感覚が似てるっつーか、価値観が似てるっつーか。






俺と感情や感覚を共有してくれる人がすぐ側にいるって、理屈抜きにホッとする。






俺が俺でいられる相手の必要性。







ガキだったあの頃はそんなことに気づきもしなかったけど……。



今ならそんな相手に出会うことがどれだけ奇跡なことなのかがよくわかる。