「ふえっ…??」




情けない声をあげて俺を見上げる伊織。







ホントに…
コイツは手がかかる…。






「あのなぁ。俺も高宮のコト好きなんだけど。」



伝えた瞬間。









「えぇーっ!?」







小さな部屋に響き渡る伊織の大きな声。









「どこをどう勘違いしたらそーなるのかは謎だけど、一ノ瀬はただの友だちだよ。」



「えっ…えっ…??
じゃ…じゃあ…。」



「うん。残念ながら高宮さんはこの1年ほど勘違いしてたみたい。」



「そ、そんなぁ~(涙)」











伝えた瞬間。
伊織はガックリと肩を落として落ち込む。







ヤベー…
可愛すぎだろ…。









俺のコトでそんなに悩んでくれていたのかと思うと可愛くて愛しくて。


俺は伊織の小さな体をギュッと強く抱きしめた。









「じゃー…、責任取らせて。」

「えっ??」






ふと見上げた伊織の視線が俺に絡まる。








あーヤバい。

好きだ。

目の前のこの顔、誰にも見せたくねー。










俺はもう一度アイツの唇にキスを落とすと。








「俺と…付き合ってよ。」










言いたくて伝えられなかった。

1年半の気持ちをこめて…







「俺…、高宮がすげぇ好き…。」










アイツに伝えた。