「えっ……??」





南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…!!!!!





俺は邪念を振り払うべく伊織と正反対の方向を向いて心の中で念仏を唱える。






正直、伊織と2人きりになれたのは嬉しい。

一ノ瀬にもちょっと感謝してる。





だけど…
コイツのこの格好は反則だろ~(涙)






正直、理性で本能を押さえられる自信がない。





だって好きな女と2人きりでいて、触れたくならない男がいるなら見てみたい。






今すぐ押し倒して、体中に俺のモノだってシルシをつけてやりたい。


イヤだって言っても泣き叫んでも俺の欲望をアイツの中に吐き出したい。



俺で…窒息すればいい。

俺のことしか考えずに俺に溺れればいいんだ。












俺の心の中はドロドロで欲望にまみれてる。


だけど…伊織は傷つけたくない。










必死にエロスな俺とイイコの俺が戦っているとき。






「…うっ…うっ…っ…」



「…えぇっ!!!!????」








伊織は突然声をあげて泣きはじめた。