長い手足に、大人っぽく整った色っぽい顔立ち。


スラッとした長身にふくよかな胸とキュッとしまったくびれ。






伊織は…あの頃から色んな意味で変わってはいない。






「いいよな~。秀人は。
ナイスバディ子の水着姿、見放題、触り放題だろ~??
俺も水泳部に入りてぇ~。」





若干、前屈みになりながら伊織を見つめる悪友に


ボカッ


と一発チョップをお見舞いする。






「バーカ。俺たちは真剣に泳いでんの!!
女の水着姿にいちいちおっ勃ててたら身がもたねーよ!!!!!」







……ってのは……かなりウソ。









女の水着姿に慣れてる俺でもアイツの水着姿にはドキッとさせられる。



アイツの大人な体つきに競泳水着…ってイケナイモノを見てるみたいで、スゲー興奮する。






だけど…さ。







「藤堂センパーイ!!!!!!」








俺を見つけて無邪気に手を振るキミを見てると、そんな感情を持ってる自分が激しく汚く思えて。





こんな感情持ってる自分がいやしく思えて申し訳なかったんだ。