けっ…こん…??







桐谷慎の言ってる意味がわかんない。





なに?
結婚…って……。







「どっ…!!!!」


「どうして知ってんのか…って??
当たり前だろ。俺はお前の上司だぞ??
部下の婚約話くらい知ってるよ。」





頭の中はフリーズ状態。




婚約?

結婚?


誰と?





しゅーちゃんの口から私にそんな打診は一切ない。





じゃあ…


しゅーちゃんは誰と結婚するの?

誰と婚約したの??










「お前も結構やるよね。
婚約者がいるくせにセカンドガールまで囲っちゃってさ~。」






セカンド…ガール…??





何??
何いってるの?桐谷慎。


私…しゅーちゃんのカノジョだよ??






「しかも高宮に、なぁ~んにも言ってないって卑怯者以外の何者でもないと思うけど??」








わかんない。
頭の中がパンクは状態。
何を言ってんのかわかんない。




どういうこと??
しゅーちゃんには…他にカノジョがいるの??






私…またしゅーちゃんに騙されたの??







あまりにもショックすぎて。

2人のやりとりが映画の画面を見ているようでリアリティーがない。






呆然としながら成り行きを見守ってると。





「ちがっ…!!違うんだ、伊織!!」




しゅーちゃんがすがるような目で私の腕を掴もうとする。





「言い訳すんな!!」




桐谷慎は厳しい目をしてグイッとしゅーちゃんの腕を掴んだ。