いつも笑顔で

みんなに優しくて

あったかいしゅーちゃん。






お日さまみたいに輝く笑顔のしゅーちゃんは…目の前のどこにもいない。








ズキン。


ズキン。






胸の奥がジリジリ痛む。





太陽みたいなしゅーちゃんをこんな顔にさせてるのは私なんだ。



誰よりも大切で守りたいと思った彼を…私は裏切ってしまった。





自分の犯した罪の重さを思い知る。







「………。」


「伊織、どうして黙るの。」









ドンっ!!!!!!







「はっきり言えよ!!!!俺と部長、どっちが大事なんだよ!!!!!!!」









壁を思いっきり殴って。
しゅーちゃんは燃えるような瞳で私を見つめる。










「そ…それは……。しゅーちゃんだよ…。
しゅーちゃんが一番大事…。」


「じゃあなんで!!
なんで部長とキスした?
俺のコト好きならなんでフラフラ他の男とタクシーに乗ったりするワケ!?」



「そ、それは…」





怯えながらいいわけをしようとしたその時。








「アハハ!!
お前も卑怯だね~。藤堂。」








桐谷慎は呆れたようにしゅーちゃんの顔を見る。






そして…






「高宮は知ってんの?
お前が半年後に結婚すること。」







なにくわぬ顔をして。
こんな爆弾を落としていった。