そのまま。

私は桐谷慎の腕の中で眠りについた。


カバンの中で眠りっぱなしの携帯に、しゅーちゃんから何度も何度も電話があったことすら気づかずに。



私は…

“桐谷慎が病気だったから仕方ない”

そう自分に言い訳をして桐谷慎の傍にいることを肯定してた。








ねぇ、桐谷慎。

アンタは言ったよね?
罰なら俺が受けるから…って。


だけど…だけどね?
一番罪深いのは私なんだ。


しゅーちゃんって大切な人がいながらしゅーちゃんとは違う悪魔なアンタを欲してる。




バカだね。
ホントに自分がいやになる。





だから…罰が下ったのかな。







ねぇ、桐谷慎。
こんな私をアンタは笑う?




それとも……。