「…はっ??」



何なの、この人。



「高宮はかわいいよ。
俺、そういう強い女が好み。」



フッと笑って煙をくゆらせる桐谷慎。




い…意味がわからない…。




「桐谷部長は変わってますね。」

「は?なんで。」

「だって…。男の人はフワフワのキャンディみたいな女の子が好きでしょう??」




そう。
気が強くてカワイイというよりキツイ感じの顔立ちの私。



高校3年の夏。
しゅーちゃんが浮気した相手は。
背の低い、私なんかじゃ太刀打ち出来ないようなカワイイ女の子だった。





どうせ私なんて、気も強けりゃ可愛げもない女。

私をカワイイなんて言う部長の気が知れない。