君を想うと~triangle love~

「理不尽だ…。アイツは理不尽だ…。」



しゅーちゃんはナッツ片手に恨めしそうに祐吾さんを見てる。




カウンターには祐吾さん狙いなのかな?
若いギャル風の女の子2人が祐吾さんに一生懸命話しかけてる。




「まあまあ。
ほら、オムライス半分こしよ??」




スプーン一杯にすくったオムライスをしゅーちゃんの口元に持っていくと





パクン






しゅーちゃんは雛鳥みたいに食べる。






「…もう一口。」






ぶすっとした顔のまま、そんなこと言うから。






「はいはい。」






笑いながらオムライスをすくおうとすると。





「そっちじゃなくてコッチ。」





グイッと腕を掴まれたかと思うと、気づけば私はしゅーちゃんの腕の中。






「伊織を食べたい。」






そう言って笑うと。

しゅーちゃんは私に触れるだけのキスをした。