時刻は22:32

握りしめていた携帯が光って、着信音が流れた。


「もしもし…」

「もしもし?どーした?」


君の声に緊張は高まるばかりで、それでも君はこれから伝えられる事実を知らずに、何時もと同じ君だった。


「あ、今コンビニなんやけど…用事すぐ終わる?」

「えっ?あ、うん。すぐ終わるよっ!?

「うん、何?」


本当に君は何時もと同じで、これっぽっちも気持ちは伝わってなかったんだなって…

意を決して伝えた言葉に、ビックリした君の声は、きっと一生忘れない。


「は?えっ?マジで?だってメールだってそんなにしてないし…え?」


もうバレてるだろうと思っていたのにな。