一瞬、時間が止まった様な気がして、目の前で笑う君を大嫌いだと思った。


“何でよ!”

“目がでかいけ!”

“…ぁ…あんたはサルやん!サル!ちびザルっ!”


私より頭一つ程は低かった君に私は“ちびザル”と、あだ名を付けた。


第一印象 最悪
大っ嫌いだった。


そこからは悪口の言い合い。

今、思えば不思議なんだよ。人見知りな自分が初対面の君と口喧嘩をしただなんてね。



あの時、私は五年生。

君は四年生だった。