そんなことを考えていると、さっきまで楽しそうに喋っていた金髪の男がこっちを向いた。
わ、よく見るとめっちゃかっこいい。


「えーと、鳳 愛琉です!紅桃(ベニモモ)高校3年です!よろしくー」


ヘラヘラと笑いながら自己紹介をする「おおとり あいる」と名乗る男は、どうやらイケメンが多いことで有名な男子校の最高学年なようだ。


「鳳 来琉。この馬鹿と同じ紅校3年。よろしく」


「おおとり らいる」と名乗る黒髪長身のかなりかっこいい男も、男子校の最高学年だそうだ。

っていうか、ん?


「はいはーい!質問良いっすか?」


はいはい!と朗らかに手を挙げる爽司に、泉士先輩がはいどうぞ!とこれまた朗らかに指を指す。


「お二人って、もしかして血縁なんですか?ほら、名字一緒だし!」


そう。それだ。確かに俺も気になった。
『鳳』なんてそうそういないし。


「あぁ、俺らか?」

「双子なんだぁー!」

「似てねぇけどな」


…双子!?






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