朽木が学校に来た金曜日は、あっという間に過ぎていった。

その日は朽木も先輩もそのまま帰ったようで、俺はなんだか授業も手につかず、ずっと屋上で眠っていた。

それから土日は葛藤と妄想の日々。

朽木の顔を思い出したり、メアド聞けば良かったと後悔したり。
恋愛中の中学生みたいにあいつのことばっかり考えてる自分がいた。

そして今日。月曜日。
いつもより丁寧に身支度を整える。
、と言っても、相手は不登校。
今日学校に来るとは限らないのだ。


(別に来るとは思ってねぇし。ただ来れば良いとは思うけど、ってこれは俺が来て欲しいわけじゃなくて生徒会長としてだな…!)


自分でもめんどくさい言い訳で、自分を納得させる。
そしていつもより少し綺麗なスニーカーを履いて、学校へと歩き出した。





.