その“ 幻 ”が姿を現す…と言う預言。 夢遊の状態で告げられる夢見を、幾人かの神官達が神薙の後ろに控えて聞き、その内の一人が一言一句違わぬように慎重に“お告げ”を書き留めると、“ 銀 ”の衣を翻し、足早に地下を出て行った…。 ・・・その夜。 慌ただしく混乱する黄竜城の中から数人… 隣国である“ 匈奴 ”へと密使が送られた…