彼女は何かに取り憑かれたかのように、パソコンと向き合っていた


ひたすらブツブツと呪文を唱えながら



周囲の声も耳に入らない程集中しているらしく、さっさと本日分の業務を熟し定時になると



「お先に失礼します!お疲れ様でした!!」



と挨拶して帰って行った




…えっ!?

……えっ!?

………えーーーーー!!



もしかして戻って来るかもしれないと考えたが、そんな気配もなく…



あっ!もしかして待ち伏せ…



乙女チックな事を考えてみたが、帰路の途中、彼女と遭遇する事はなかった


日付が変わるまで携帯と睨めっこしたが、彼女から着信が鳴る事なく0時を過ぎた