――――――誕生日


それは美亜が1つ歳を重ねる日でもあり、街中がカップル色に染まるクリスマスイヴでもある



「いーよ別に。鷹科の家で美味しい料理たらふく食べてくるから」





毎年24日は鷹科の家でご馳走を振る舞って貰っていた


今年も去年同様ノープランであり、ご馳走が脳内を駆け巡っていた



「そんなんだから彼氏が出来ないのよ」



綾子は呆れ、少し冷えた手を温めるためカップに手を添えた



「ムムムッ!聞き捨てならないな」


「ホントの事じゃない」


「ちゃーんと彼氏と一緒に過ごした事ありますよ!」