≪だいせんそう≫で散った友人は、誇りでもあったのだろうか。


彼は「死ぬのは怖い、でも生きるのはもっと怖い」と言っていた。

さて、彼はいま満たされているんだろうか。


彼の墓の前で、ふと思った私は、やっぱり気怠かった。重いし、何より大きい。
彼の顔がモヤモヤと浮かび上がり、今にも説教されそうだった。


やはり気怠い、今すぐ澄んだ湖にでも大の字で飛び込みたい。


全てを忘れられるのは一瞬だろうが、・・・一瞬でも構わない。


彼はこんなことを思っただろうか。
ふと思っただろうか。