「いまが嫌いなら、また次の世界を考えよう」 私の知らない世界で、友人は呟く。 「気怠いのなんのって、それ、笑えるよ」 私は苦笑した。もはや返す言葉もないからだ。 「また会おう」 友人は言う。 「また会おう」 私もその言葉を覚える。 古ぼけた本をきつく握りしめ、「とんでもない言葉」と呟いた。