辞める、と言っておきながら結局入部してしまった陸上部。



どうやら、新しく入ったのは俺だけみたいだ。だからなのか、先輩がたはすごく俺を可愛がってくれる。

…自惚れか?





「綾人くん、かっわい-!」

「…だから、梨果ってば。」

「悠~ほっとけよ。
梨果の暴走を止めようったって無理な話なんだから。」

「啓介先輩ドライですね。」

「啓介は私の理解者だも-ん。悠とは違って!」

「っていうか、先輩、綾人のこと放置っすか?」





うん、事実だと思う。