「わぁ!さっすが綾人!
身長よりもずっと高いのに、よく跳び越えるよね~。」



もう少しして、桜の季節になればまたシーズンが始まる。

俺の身体はウズウズしていた。



「ここまで完成するとは…。
やっぱり田中には才能があるのかもしれないな。」



調子は絶好調だ。

先生の指導と、由里香先輩の細かいサポートのおかげか、冬の後半からは記録がぐんぐん伸びた。

正直、自分でもビックリしてるところもあるくらいだ。