大好き先生

「大丈夫っしょにのだし」

「なら良いけど…」

その日も一日つまらない授業を受けて放課後になった。

「心愛行く?」

「うん」

「マックでいい?」

「うん、いいよ」

そのあとは、マックまで無言だった。

椅子に座り、ハンバーガーにかぶりついた。

「心愛?話せる?」

「うん…うちね、お母さんと二人暮らしぢゃん?」

「うん」

「私が小学生の頃お母さんが付き合ってた人がいたの」

「うん」

「その人がDVでさ…ぐすっ」

「つらかったら無理して話さなくていんだよ?」

「明日希だけには話したかったから…」

「ありがとう、辛かったね…だから男の人が恐いんだ」

「そうなんだ…」