クリーム色の箱に金縁が美しく輝いていた。

開ければ透明のケース

その中で銀色に光るシャープはとてもカッコイイが、持ってみると重たい。

先日、お母さんのお父さん。

つまり、おじいちゃんから貰った物だ。
決してプレゼントとかではなく、

「これ、使わないからいる?」

みたいなノリで渡された物だ。

いつもだったら、こんな重たいシャープなど貰いはしない。

けれどその時、たまたま手元に100均で買ったシャープ1本しかなかった。

私は

「いるいるー」

と言って受け取り、ピンクのトートに入れた。