白い空がうすいみず色になる…

アタシは知ってる。
もうスグ空がまぶしいほどの
オレンジ色に染まっていくことを―…


アタシは瞳を閉じて
7月だというのに
まだ肌寒い、ピンとした
空気を思いっきり吸い込んだ。


バイクの音。

たぶん新聞配達かな?


ゆっくりと瞳をあけると
町のはずれが
オレンジ色に染まりはじめていた。


今日が終わって
あたらしい今日がはじまる…


アタシはもう一度、

今度は焼けるような
赤い太陽を見つめて、


ゆっくりと
カラダいっぱいに
深呼吸した。


















今日、アタシの「世界」が
終わるかもしれない―…