奏鈴が瞬きをした瞬間、 大粒の涙が溢れだす。 奏鈴は俺に強く抱きついた。 その力が意外と大きく、 俺は雪に倒れこんだ。 「奏音ぉ…だいすきだよ!! だいすきすぎて、 『だいすき』以上にこの気持ちが 伝わる言葉があったら 教えてほしいくらい」 「それ、『愛してる』って言うんだよ」 「愛してる…?」 「そう。 奏鈴、俺は心から 奏鈴を愛してるよ」