きっと、雪が降ったからだ。 大丈夫。 『そんなこと』ない。 俺は自分に言い聞かせ、 奏鈴の寝ているベッドに向かう。 ベッドの周りのカーテンをそっと開ける。 奏鈴は寝ていた。 少し安堵した俺は、小さい声で名前を呼んだ。 「奏鈴・・・?」 すると奏鈴のまぶたがぴくっと動いた。