「…そう」 祐未さんは優しい笑顔を浮かべている。 すると今まで黙っていた啓司さんが 「奏鈴は…奏音が好きなんだなぁ」 さらりと言われたので 最初は言葉を理解出来なかった。 「そうね、きっと」 祐未さんも同意している。 「奏鈴が俺を?まさか」 本当にまさかだ。 信じられない。 奏鈴が俺を好きなんて 夢のまた夢の話だ。