―ガチャッ
鍵を開けて、玄関の電気をつける。
「どうぞっ」
そう言って、蓮を家に入れた。
「お邪魔しまーす。」
靴を脱いで、蓮と二人でリビングへ行く。
ソファーに鞄を置いて、私はキッチンへ。
「何か飲む?」
リビングで、ソファーに座っている蓮に聞いた。
「あ、飲む~」
「じゃあ、麦茶で良い?」
「何でも良いっ♪」
グラスを二つ用意して、氷を入れる。
カランッ、と音をたてながら、冷蔵庫で冷えていた麦茶がグラスに入った。
「はい、どーぞ。」
「さんきゅっ」
グラスを渡すと、蓮は麦茶を一気に飲み干した。
「んー、上手い♪冷たくて生き返る~。」
ビール飲んだ後のおっさんみたい。
とか思いながら、クスクス笑ってる。
「何で笑ってんの?つかさ…」
「だって、ビール飲んだおっさんみたいなんだもん。」
「何だよ、それっ!酷くね?」
「そお?別に酷くないし~」
そんな馬鹿みたいな会話をしながら、一時間が過ぎた。