「わからない…?へー」
つかさが睨み付けて言ってくる。
これ、彼氏に向ける目?
「教えてください。」
俺の言葉は、つかさの耳には届かず…
つかさは俺を無視して、資料を教壇まで運びにいった。
はあ…、
何でこんな事になったんだろ。
てか、あの資料…
何だったんだ??
んー、んー…
頭をフル回転させても、全然わからない。
いろいろと考えていたら、いきなり…
「あ、駒塚くんっ!」
と、名前を呼ばれた。
地面に座り込んでいた俺は、声のする方へ顔を向けた。
そこに立っていたのは、C組の学級委員・浅倉 香ちゃん。
「どうしたの?座り込んじゃって…」
香ちゃんは優しい笑顔で、俺の目の前にしゃがんだ。
つかさ達ほどではないけど、モテる側に入る。
まあ。
顔も可愛いし、
性格も良いらしいし。
モテる要素が揃ってる。
てか、何で話しかけてきたんだ?
「何か、俺に用?」
「あー、忘れるところだった。はいっ」
そう言って、香ちゃんは何やら紙を渡してきた。
ん?
何だ??
二つ折りになっている紙を、そっと開いてみた。
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体育祭実行委員
〈HR内容〉
・競技決め
・役割決め
明日提出〆
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と、書かれてあった。

