――ザァ…… ふたりの間を、勢い良く風が引き抜ける。 その風で、レイの髪がサラサラと流れた。 その時、そんなレイの髪を見てオーヴェが僅かに目を細めた。 まるで、異質のその髪を嫌うかのように――。 「何をしている」