しかし、リスノはあの日以降も何事もなかったかのように接してくれている。 それが、少しだけ辛かった。 「…ここでこうしてても仕方ないか」 窓から外を見れば眩しいくらいの青空で。 気分転換に外へ出ようと部屋を出たレイが向かったのはもちろんリスノのところ。 「リスノさん」 リビングで裁縫をするリスノは、レイの呼びかけにその視線を上げる。