――――――


『ごめんなさい』――。なぜそう言ってしまったのか。



あの日以来、レイはずっと後悔していた。



リスノに……話さなかったこと。



リスノの優しさに、なぜ素直に甘えることができなかったのか。



自分を――、家族のようだと言ってくれたのに。



「話せば、よかった」



ポツリと呟いたレイの声は、誰に届くこともなく消えていった。