―――――― 「いやぁ、やっぱり一日の終わりに飲む酒は格別だねぇ」 そう言いながら、再びリスノは目の前のグラスに手を伸ばした。 レイが村へ来てから一人で夜に酒を飲むリスノを何度か見ていたが、こんな風に誘われたのは初めてだった。 「昔っからこれが大好きでね」 笑顔でそう言うと、リスノは先程の瓶を揺らした。 「あんまり飲み過ぎないでね」 レイはにこりと微笑むと、自分のグラスに口をつけた。