レイは、帰って行くリアンとクリスに手を振りながらその二人の姿をじっと見つめていた。



『友達になりましょう』



自分にそう言ってくれた二人。



そして、自分の事を何も聞かず家に置いてくれたリスノ。



(出会ったのがみんなで、本当によかった……)



そう思いながら自然と笑みを浮かべている自分がまたおかしくて、レイはふっと微笑んだ。



「レイ!
ちょっと来ておくれ」

「うん」



いつもと変わらない日常がまた、始まるのだった。